平成24年度 手術件数
＊昨年度は、脊椎脊髄手術件数が大幅に減少しました。特に、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症等の腰椎疾患の手術件数が少なくなりました。再手術は、減圧不足により下肢痛が改善しなかった腰部脊柱管狭窄１例に行われた。また、術後感染、術後血腫等の手術合併症は全く見られなかったことは幸いでした。昨年度も、手術成績は良好であったと思います。手術件数の減少の主たる原因は、上殿皮神経障害例に対する神経剥離術の手術件数が大幅に増加したことが考えられます。昨年４月より、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管症等の腰椎疾患に、上殿皮神経障害等の末梢神経疾患を合併していた時には、末梢神経疾患に対する治療を優先する方針としたところ、末梢神経に対する治療で症状が著明に改善したため、腰椎疾患の手術をしなくても良かったことが原因と考えています。将来、腰椎変性疾患の手術が世界中で大幅に減少するかもしれません(私だけの独断的な考えかもしれませんが）。
本年３月には、講談社より＜画像でわからないひつこい腰痛を治す本ー背骨を切らずに治す治療法を教えます＞が出版され、世界で最も権威がある米国雑誌ジャーナルオブニューロサージェリーに＜上殿皮神経剥離術の手術法＞が掲載されました。今年度は、画像でわからない腰痛治療に専念しようと思っています。
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