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平成１７年度の手術件数、内訳、合併症の報告
脊椎脊髄、末梢神経手術件数 ２４３件
（平成１７年１月−１２月）
| １） |
脊椎変性疾患 |
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２１４件* |
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頚椎病変 |
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53件 |
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椎間板ヘルニア |
8件 |
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頚椎症 |
39件 |
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後縦靭帯骨化症 |
6件 |
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| （前方除圧術 ４４件、後方除圧術 ９件） |
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胸椎病変 |
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4件 |
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後縦靭帯骨化症 |
2件 |
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黄色靭帯骨化症 |
2件 |
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腰椎病変 |
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157件 |
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椎間板ヘルニア |
33件 |
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腰部脊柱管狭窄症
（変性すべり症、分離すべり症を含む） |
124件 |
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（全例、除圧術のみ施行。金属固定術施行例はなし） |
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＊初回手術が他の医師により行われた症例は２０例（９％）
頚椎病変
１例（固定隣接椎間に生じた椎間板ヘルニア）
胸椎病変
１例（初回、間違って腰の手術が施行された黄色靭帯骨化症例）
腰椎病変
１８例（脊柱管狭窄症１６例、ヘルニア２例）
金属固定術施行例 ２例
内視鏡を用いた除圧術施行例 １例
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| ２） |
脊髄腫瘍 |
5件 |
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硬膜内髄外神経鞘腫 |
3件 |
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Ｄｕｍｂｂｅｌ ｔｙｐｅ神経鞘腫 |
1件 |
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上位頚髄血管芽腫 |
1件 |
| ３） |
頚椎硬膜外血腫 |
1件 |
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| ４） |
先天奇形 |
2件 |
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キヤリー奇形、脊髄空洞症 |
2件 |
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（大後頭孔部減圧術施行） |
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| ４） |
外傷 |
1件 |
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外傷性頚椎脱臼骨折 |
1件 |
| ５） |
末梢神経 |
21件 |
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手根菅症候群 |
20件 |
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肘部菅症候群 |
1件 |
| ＊ 合併症 |
９例（４％） |
| １） 再手術 |
５例（２％） |
| 減圧不足 |
４例 |
前方除圧施行の頚椎後縦靭帯骨化症（骨化巣残存）
腰椎分離すべり症（分離した関節突起残存）
腰椎椎間板ヘルニア（ヘルニア残存） |
1例
1例
2例 |
術後出血
頚椎硬膜外血腫例（パナルジン服用例） |
1例 |
| ２）皮下髄液貯瘤 |
１例 |
（腰部脊柱管狭窄症例、術中に髄液漏が明らかでなかった）
（術後２週間で消失） |
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| 3) 神経症状悪化 |
３例（１％） |
一過性Ｃ５神経根麻痺（上肢挙上困難）
頚椎後縦靭帯骨化症 １例（前方アプローチ例）
術後３か月で回復
頚椎症 １例（前方アプローチ例）
術後１か月で回復
頚椎後縦靭帯骨化症 １例 (前方アプローチ例)
術後左上肢,下肢の運動麻痺悪化。
術後１０か月で左下肢は術前の状態に回復
したが、左上肢は術前よりは悪化（左上肢が
頭にどうにかつく程度） |
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＊本年度も手術症例の９０％が脊椎変性疾患の手術でした。特に、腰椎疾患の手術件数が増えているのが特徴的です。また、手根菅症候群等の末鞘神経の手術件数も飛躍的に増加しました。頚椎疾患を心配して受診または他院で頚椎の手術を薦められ手術を希望して受診した患者さんを精査して確定診断がつき手術に至ったものです。診断の重要性を再認識しています。今後、増加するものと思われます。手術の合併症は本年度も４％に見られました。重篤な合併症は見られませんでしたが、手術前に重篤な症状(著明な四肢麻痺、歩行障害)を呈していた頚椎後縦靭帯骨化症の患者さんでは、術後に上肢の運動麻痺が悪化しました。２０年以上脊椎手術を専門に行ってきましたが難病である後縦靭帯骨化症を完璧に治療することの難しさを実感しました。やはり、後縦靭帯骨化症が国により難病に指定されている理由がわかります。昨年度も９０％以上の患者さんは釧路労災病院脳神経外科で手術をされた患者さんの紹介でした。
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