脊椎脊髄、末梢神経手術件数　１９７件
　　　　（平成１６年１月−１２月）　

１）	脊椎変性疾患		175件＊
	頚椎病変		47件
		椎間板ヘルニア	1１件
		頚椎症	29件
		後縦靭帯骨化症	7件
	腰椎病変		128件
		椎間板ヘルニア	32件
		腰部脊柱管狭窄症　 　（変性すべり症を含む）	96件
	＊初回手術が他の医師により行われた症例は１４例（８％） 　　　　　　　　頚椎病変　 　　　　　　　　　　　　１例（チタンケージ挿入頚椎症例）　　　　　　　２％ 　　　　　　　　腰椎病変　 　　　　　　　　　　　１３例（脊柱管狭窄症１０例、ヘルニア３例）　　１０％

２）	脊髄腫瘍		７件
３）	先天奇形		５件
	キヤリー奇形、脊髄空洞症		2件
	腰仙椎二分脊椎		2件
	胸椎硬膜外くも膜嚢腫		1件
４）	外傷		1件
	外傷性頚椎脱臼骨折		1件
５）	末梢神経		9件
	手根菅症候群		9件

＊　合併症	９例（４．５％）
１） 再手術	７例（３．５％）
減圧不足	５例
前方アプローチ施行の頚椎症（骨棘残存）　 　　　　　　腰椎分離すべり症（関節突起残存）　　 　　　 　　　　　　腰椎椎間板ヘルニア（ヘルニア残存）	2例 2例 1例
硬膜外腫瘤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　（髄液漏防止のために使用されたフィブリン朔？）　　　　　　　　　　　 　　　　　　　（胸髄髄内腫瘍例）	1例
髄液漏、皮下髄液貯瘤　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　（腰部脊柱管狭窄症例）	1例
2） 神経症状悪化	２例（１％）
一過性Ｃ５神経根麻痺（上肢挙上困難）（約３か月で回復） 　　　　　　頚椎症２例（前方アプローチ１例、後方アプローチ１例）

昨年度の手術件数は約２００件でありました。手術件数の大多数が脊椎変性疾患であることが特徴であります（８８％）。手術合併症を４．５％に認めましたが、幸いにして重篤な合併症は認められず、再手術、リハビリにて回復しました。合併症を皆無にする努力をしましたが、昨年度も願いは叶いませんでした。自分の実力では完璧な手術を行うことは不可能であることを実感しました。また、昨年度も手術を施行した患者さんの９９％は患者さん（私が手術した患者さん）の紹介でした。